2024年10月1日、JR博多駅から徒歩2分の立地に「TKP博多口カンファレンスセンター」が新たにオープンしました。これを記念して、2024年10月7日、株式会社ティーケーピー(以下、TKP)代表取締役社長 河野貴輝氏とAPAMAN株式会社(以下、APAMAN)代表取締役社長 大村浩次氏による合同記者発表が行われ、福岡市が目指す「グローバル拠点都市」としての未来を担うビジネスハブとなる施設の誕生が紹介されました。
「TKP博多口カンファレンスセンター」とは?
「TKP博多口カンファレンスセンター」は、最大150名を収容可能なホールを含む4つの会議室を備えた多目的ビジネス施設です。ビジネス会議、セミナー、研修、懇親会など、あらゆるビジネスシーンに対応可能であるため、企業や団体が集うイベントに最適な環境を提供します。
また、この施設の大きな特徴は、APAMANが展開している1階のコワーキングスペース「fabbit」との連携です。「fabbit」はスタートアップの支援や、大手企業とのビジネスマッチングを支援しているワークスペースです。TKPの会議室とAPAMANの「fabbit」の連携により、個人から企業まで幅広いニーズに応える最適なビジネス環境が整います。今後福岡、さらには九州におけるビジネス拠点としての役割が期待されています。
【施設概要】
施設名: TKP博多口カンファレンスセンター
ビル名: 福岡朝日ビル
住所: 福岡県福岡市博多区博多駅前2丁目1−1
アクセス: JR 博多駅 徒歩 2 分、地下鉄 博多駅 徒歩2分
契約面積: 752 ㎡(227 坪)
会議室面積: 512 ㎡(155 坪)
会議室概要:
施設情報サイト: https://www.kashikaigishitsu.net/facilitys/cc-hakataguchi/
河野社長が語るTKPの福岡展開とビジネスへの熱意
河野氏は、記者発表の冒頭で、福岡への思いを語りました。
「当社は会議室運営を事業として2005年に創業しました。九州、福岡、東京、そして全国で展開しており、私の故郷が九州であるということもあり、最初に展開したのがこの福岡でした。『博多シティホテル』を皮切りに、現在九州・沖縄で24施設を運営しております。
博多では今回の『TKP博多口カンファレンスセンター』を含めて、11施設を展開しております。博多駅の周りは『TKPの会場だらけ(笑)』と言われるほどです。最近では会議室以外にホテルも展開しており、福岡市内では『TKPサンライフホテル』、『アパホテル〈博多東比恵駅前〉』、『アパホテル〈福岡天神西〉』と3拠点展開しております。」
河野氏は、福岡への強い思いとともに、同社の今後の展開についても言及しました。
「福岡では昨年6月に天神の『TKPエルガーラホール』以来、1年ぶりの新拠点であり、博多にも新たに出店できて嬉しく思っています。APAMAN様とは業務提携契約を締結し、その第一弾として、『fabbit』とTKPを連携させた今回の取り組みが発表となりました。『fabbit』とは、広島駅前でTKPと共同で展開したのに続き今回が2回目となります。1階はコワーキングスペース、レンタルオフィスの『fabbit』、2階はTKPの会議室があることによって、よりフレキシブルなビジネススペースを提供できると考えています。」
河野氏の発言には、福岡を中心とした地域経済の成長に対する期待と、九州全域にわたる積極的な事業展開への意欲が表れていました。
今後、TKPは、福岡を中心として、熊本、鹿児島、大分など九州全域で事業拡大していく予定であり、特にインバウンド需要の増加に対応したリゾート施設や観光施設の運営も視野に入れています。
さらに、河野氏は長崎にも言及し、「長崎に非常に大規模なスタジアムの建設を視る機会がありました。これを契機に、長崎でも貸会議室やイベントスペースを展開し、スポーツイベントやビジネスカンファレンスに対応する施設の整備が可能か検討しています」とコメント。長崎も同社の事業展開の重要拠点として位置づけられており、観光とビジネスの両面から需要を見据えた戦略が注目されます。
APAMAN大村社長が語る地域貢献と未来への展望
続いて、大村氏が登壇し、同社の事業展開について説明しました。大村氏もまた、福岡でのビジネスに強い思いを抱いています。
「APAMANを福岡で設立し、その後上場して本社を東京に移しました。現在、約1,000店舗の不動産賃貸仲介を運営しており、賃貸専門の規模では世界一だと自負しております。業務は賃貸とプロパティマネジメントの2本柱で展開していますが、地元に貢献したいという思いから、さまざまな取り組みをここ福岡で行っております。」
また、大村氏は福岡でのスタートアップ支援やコワーキングスペース「fabbit」の展開についても触れました。
「政府の『日本再興戦略 2016』で『少子化対策とイノベーションが国家の二大対策である』と当時の安倍総理もおっしゃっていましたが『fabbit』はコワーキングスペースとして企業が出会う場を世界中に拡げています。」
APAMANは、福岡での地域貢献を重視し、スタートアップや中小企業の成長支援を積極的に進めています。特に、「fabbit」の存在は、企業同士の協業や出会いを促進する場として大きな役割を果たしており、今回のTKPとの連携もその一環として進められています。
福岡市の「グローバル拠点都市」としての未来
福岡市は、2020年に「グローバル拠点都市」に選定され、起業家養成プログラムや規制緩和などの優遇措置が受けられます。それに伴いスタートアップ支援、国際ビジネスの拡大、産官学の連携などを進めています。今回のプロジェクトは、福岡が国際的なビジネス拠点として企業のグローバル展開を支える重要な一歩です。
両社がこのプロジェクトを通じて福岡の成長に大きな期待を寄せていることが伝わりました。
「TKP博多口カンファレンスセンター」は、地域の成長を支える重要な役割を果たすことでしょう!